著者:セシリオ🇪🇸 翻訳:ルナ🇯🇵
対象試合:ラリーガ第2節 エスパニョールvsレアルソシエダ
クラック久保に対して安直に横隊型ダブルチームで対応するのは愚策だ。
選手個人の質、それからダブルチームの練度。
これらに自信があるのであれば今まで通り久保にはダブルチームで当たるべきだが
そうでない場合は1列縦隊型のプレッシングを仕掛けたほうが良い。
この戦術は昨年の12月にビジャレアルが久保対策として披露したものだ。
あの当時のレビューでも話したがビジャレアルが魅せた1列縦隊型三点バーストプレッシングは久保の突破力を無力化させることに成功し、久保相手にタイマンで互角に戦える対人能力を有していないクラブは積極的に取り入れるべき戦術であることを業界に示してくれた。
いくら久保であっても3連続で、しかもノータイムでタイマンに勝利し続けることは難しいわけで、あの戦術は当時の久保には効き過ぎていた。
とはいえ、久保ほどの選手がボールを持った時にタイマンを挑むという行為は非常に勇気がいることで、本能的にダブルまたはトリプルチームで対応してしまうのも仕方がないことだ。
しかしその勇気のなさが今日のようなエスパニョールにとっては悲劇とも呼べるような状況を生み出してしまうこともある。
ソシエダと対戦する指揮官は対久保に用意する作戦をもっと吟味する必要があるだろう。
もう安直にダブルチームを選択するのはオワコンだ。
そのような行為が許されるのはこの国ではシメオネのアトレティコだけだ。
あんまり褒めたくないが、彼らのような世界最高峰の守備練度を誇っているクラブのみが安直ダブルチームを使用することが許されている。それ以外のクラブは久保対ビジャレアル戦の試合を研究しろ。
じゃないと今日のような悲劇が幾度となく引き起こされることになる。
次ページにプレー映像あり
コメント